こんにちは!マルチ大好ききとうです。
今日はみんな大好きなZOOM G3 / G3Xの話をします。みんな大好きだよね?ね?
え、G3n?G3Xn?
すみません、ちょっと何言ってるかわからないです
ここ最近あえて文字数を減らしてわかりやすい記事にしようかと思ってた所ですが、情熱が爆発するんじゃないかってくらいG3が大好きなので徹底解剖するつもりでいつも以上に気合い入れて書きました!
- Zoom G3の概要
- G3のいいところ
- 逆にG3のデメリット
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ZOOM G3 / G3Xとは
これいつ発売されたんだっけ
概要自体はご存知な方も多いかと思いますし、公式にも載っていることなので手短にしますね。
発売時期を調べてみたらなんとなんと、今から8年前の2011年頃のようです。
Big Muffなんて8年で済まされないレベルで年月経ってるけど愛用者は多いですよね。
本当にデジタルものは回転が早くて気の毒な気がする。だけど今でもちゃんと使えるし割と生産台数も多いので中古が沢山出回っていますね。
メルカリでも結構な頻度で目にしますね
ざっくりとした概要
合計94種類のエフェクト、22種類のアンプ/キャビシミュが内蔵されています。
多分最新のマルチはより高性能なエフェクトがすんごい数あるだけに「少なっ!」って思う方もいるかもしれません。
けどライブでエフェクト100種類使うような狂人には今の所出会ったことがないので数はあんまり気にしなくても大丈夫です。
G3 / G3Xのいい所
早速ですが、僕が個人的に気に入っている点も含めてZOOM G3 / G3Xの優秀な点を挙げていきますね!
XLR端子が接続できる
メーカー小売価格で2万円、実売で大体1万ちょいくらいのマルチによくつけてくれたと思う。これを使うことなくG3ライフを終了した方もいるかもしれなけど実はこれめちゃくちゃ便利。何が便利ってエレアコで使えるからです。例えば
- イコライザー (ハウリングしそうな所だけピンポイントでカット)
- コンプレッサー (極端に小さい/大きい音をペシャンコに圧縮して聴きやすいようにしてくれるやつ)
- リバーブ (各種リバーブ。アコギでは命の次に大事)
- コーラス (アコギで使いやすい数少ない使いやすい揺れ系ペダル)
これらのエフェクトをG3で設定して、あとはXLRケーブルをライブハウスの人に言ってG3に差してもらえばハイ、足元で制御できるエレアコセットの出来上がり!しかもリバーブとかボリュームはG3Xならペダルがそのまんまついているから足でリアルタイム制御することができます。これで大体のアコギのライブが楽にオペレーションできます、ていうかこれ以上必要な操作ってほとんどないと思う。
ステレオ出力できる
もしかしたらこれもあんま使う人いないかもしれないけど、ステレオ出力すると空間系(ステレオコーラスやディレイ/リバーブなど)がめっちゃ綺麗に出ます。大体のスタジオにはJCとマーシャルが置いてあるので練習の時にぜひ試してみて欲しいです。あと、ステレオ出力するとアンプを大音量にしなくても自分の音がモニタリングしやくなるっていうお得効果もついでについてきます♪
バンドメンバーからのクレームが少ないに越した事はないですよね♪
エクスプレッションペダル(EXP)端子が付いてくる
「もうペダルついてるしいらなくね?」わかってない。何も分かってない。たとえば、G3Xに付いているペダルはボリュームとワウのon/off/操作をさせるとして、EXPペダルで
- ディレイのMixやテンポの増減
- アンプの音量やゲイン
- 歪みペダルの音量やゲイン
- 揺れ系ペダルの揺れるスピードやmix
- リバーブのMixやDecay
軽く挙げただけでmこんなに色々操作できちゃいます。イントロとアウトロだけめっちゃ深くリバーブかけたり、ディレイを使ったフレーズの時だけペダルを踏み込んでMIXをあげたりとか…かなり操作の自由度が増えます。
あと、ペダルでコントロールする項目(Mixとかゲインとか)の最小値と最大値も設定できるので「歪ませすぎた!」とか「ペダル最小にしたらリバーブ全部消えちゃった」みたいな不安も解消されちゃいます!この機能のお陰でZOOM G3だけでライブ出来るといっても過言ではないのでG3Xを持っている/買う予定の方は是非同じタイミングでお好きなエクスプレッションペダルもあわせて買うと幸せになれます。
メトロノーム / リズムマシン / ルーパーが付いてるから練習が捗る
これは、「あったらいいな」程度に思ってました。特に自宅でヘッドホンを使って練習する時は便利ですね。
一応ジャンル別に何パターンかリズムマシンもついているしルーパーも使うことができます。
確かPOD HDシリーズはリズムマシン付いていなかったはず。
そういえば最近リズムマシン部分が強化されたZOOM G1X FOURっていうのも発売されましたね。
ZOOM G1X FOURは自宅練習専用だとするとかなり強いですよ
軽い。運搬しやすい
僕も今でこそ帰省して名古屋在住ですがちょっと前までは都内でライブやったりしてました。
首都圏だともう移動手段はほぼ電車一択なんですよね。
でもエフェクターボード重いし、対策として台車で運搬したりするけど電車の中では邪魔だしそもそも電車に乗る前の階段で絶望を味わったり…
そんな時にこそG3X/G3を使ってみてください、めっちゃ軽いです。
「HX Stomp」の方が小さいとかそういうことは言わないでくださいお願いしますごめんなさい許してください。
ていうか、G3にEXPペダルをつけたボードまたはG3Xだけなら、ギターのギグバッグによってはそのまんま収納できます!
これすごくない?バッグがちょっと重くなるだけでスタジオからライブまでなんでもできちゃう。
しかもアコギも対応できるのでめっちゃ楽。
あとはギグバッグ1つで現場入りして、パッとケーブル2つつないであとは踏むだけ。
シンプルイズザベスト。
ちなみにTech21のFly Rigはさらに軽いし可搬性最強なので気になる人はこちらの記事もみてみてください!
アンプシミュレーターの歪みがかなり使いやすい
アンプシミュレーターはどれも特徴をよく捉えていて相当使いやすいです。
この辺は沢山情報があると思うので割愛しますが、個人的にいいなと思ったのはフェンダーツインリバーブとTwo Rock Emerald 50、VOX AC30のシミュレーターです。
クリーンサウンドは大体Twin ReverbかAC30を選んで、クリーミーな歪みはTwo Rock、パキっとした歪みはMarshall 1959で作ることが多いです。
ちなみにキャビネットシミュレーターはアンプと同数ついてきます。
レコーディングの時はとても便利です。
Cubase LE版が付いてくる
マルチはDTMへの配慮が素晴らしいと思う。CubaseLE版が付属してくるのですぐにでもレコーディングできてします。
何が一番良いかっていうと、G3をUSBでパソコンに接続すればPC内でアンプシミュレーターを立ち上げなくても音を作り込んでおける点です。
もちろん販売されているBIASとかAmplitubeは音質も再現度も素晴らしいんだけどPCのメモリが圧迫されます。
メモリ32GBとかじゃない限りメモリ圧迫問題は付いて回るのでこれはありがたいです。。。
ここが使いづらい
今度は逆に、「ここどうにかしてほしい!」みたいな点を挙げていきたいと思います。
エディターソフトがもうとにかく死ぬほど使いづらい
Win/Mac向けにPCでG3のパラメーターをいじれるエディターソフトが無料配布されているんですが、これは使わないほうがいいです。一度落としてみてもいいけど僕は3分でアンインストールしました。操作感が直感的じゃない上にパラメーターをいじる画面がめっちゃ小さくて見えない。というか2011だったとしてもこのエディタのデザインは相当残念だと思う。
マジで使いづらい。これは心底開発費の無駄だと思う。
アンプが良い一方、歪みは結構残念
OD-1やRAT, TS808やガバナー、Big Muffに至るまで歪みのラインナップは豊富です。
ですが、ぶっちゃけ結構使いづらいです。特にライブはバンド練習で使った所感だと、音が前に出てくれないです。
なのでいわゆるクリーンブースター的に使って、歪みはアンプで作るのが吉です。
エフェクトループがない
うん、まぁG3の前段か後段にペダル繋げばいいっていう話なんですが…
G3内部でシグナルパスを組んでいるので、G3でワウやコンプを頭に持ってきてるのに前段で歪みかけるのでなかなか音が台無しになります。
逆に、G3では空間系と軽いEQでしか使わないっていう方は使いやすいかも?
パッチチェンジに時間がかかる
この左側のスイッチを1秒間くらい長押ししないとパッチセレクト画面に移行します。
けれど、ライブではなかなか大変ですし、1秒はかなりしんどい…
すぐ次の曲に行きたいけどパッチ変えないといけない…っていう場合はしょうがないので同じパッチ内で対応できるようになんとかするしかないです。
パッチチェンジを極力回避するためにもEXPペダルはあると便利です
バンク移動しんどっ!
G3 / G3Xは最大で6個のエフェクトを掛けられるんですが、G3は3画面しか表示できないので残り3つのエフェクトはバンク移動しないと見れないし、on/offもできません。
バンクを左右に移動するには、ペダル2個同時押しをしないといけないんだけどこれも結構難易度が高いです。
練習ならまだしもライブではこういったミスは許されないのでちょっとシビアですね。
因みに新世代のGシリーズG5nはバンク移動スイッチが別で付いているのでこの悩みは解消されます♪ 他にもtunerやタップテンポ専用のスイッチがあるのでかなーり楽できそう。
G3 (ペダルがないバージョン)は絶対に買うな
なぜか。理由は大きく2点あります!
一つはワウペダルのon/offにいちいちペダルから足を変えてスイッチを踏みに行かないといけないからです。
曲中にワウと歪み同時にオフる、みたいなタイミングでウルトラ不便さを感じることでしょう。僕は今まさにひしひしと感じまくってます。。。
もう一つはエクスプレッションペダルが1個しか使えないからです。
G3Xなら備え付けのペダルでワウのon/offしつつ、エクスプレッションペダルでディレイとか歪みの量とかをいじれるのでプレイの幅がめちゃくちゃ広がります。
そのうち絶対G3Xに買い換えてやる…!
マイクのシミュレーターもあると嬉しかった
そもそもの価格帯が違いすぎるのでG3を責められたものじゃないんですが…
PODシリーズだと専用エディタでマイクの種類(SM57や87コンデンサマイクなど)も選べるのでさらにDTM向きと言えるでしょう。
こればっかりは予算都合上仕方ないのかなぁ、と割り切っています。ここは文句言っちゃダメだと思うの。
出力方法の説明が足りてない
ZOOM G3シリーズでは、G3からのOUTPUTに何を使うかについてはざっくり5種類ほどから選べます。
- DIRECT:明らかにDAW用
- COMBO FRONT:JC-120などのコンボアンプのインプットに差す場合
- STACK FRONT:マーシャル JCM2000などのスタックアンプのインプットに差す場合
- COMBO POWER AMP:JC-120などのリターン端子に差す場合
- STACK POWER AMP:マーシャル JCM2000などのスタックアンプのリターン端子に差す場合
ですが、これらの種類を選ぶと具体的にどのように音が変わるのかについては取扱説明書にも明記されていません。
特に思うのは、COMBO FRONTとSTACK FRONTで音がどのように変化するのか、という部分は気になる所です。
これは推測ですが、日本のスタジオでスタック = マーシャルであることが多いです。
スタジオのスタックは 12インチスピーカー x 4発であることが多いことから推察するに4発スピーカーのキャビネットを想定して音を最適化してくれているんじゃないかなと思います。
コンボも然りで、おそらくはJC-120向けのイコライジングなのかな?と思っています。
まとめ
ここまでの総括
ZOOM G3 / G3X特集いかがでしたでしょう?
全体としては優秀なエフェクト類とコントロール性を兼ね備えたかなり使い勝手のいいマルチだと思っています。練習もライブもRECさえこれ1つでなんとかなってしまう懐の広さがあるのはとても魅力的ですね!
もちろんバンクの切り替えやパッチチェンジのやり易さについてはどうしてもスイッチ数の多いマルチに勝てない部分もあるかと思います。
しかし、運用で回避することは出来るし何よりバッグ一つで運搬出来る手軽さは特に都市部のバンドマンにはとてもお得じゃないかな?と思います。
個人的には、カラーリングがザクっぽくてかっこいいと思う。ちなみにベース用はシャア専用ザクみたいなカラーになります。やっぱりザクじゃん。
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マルチエフェクター、使ったことない方
マルチエフェクターは字の如く沢山のエフェクターが抱き合わせで入っています。
それは便利でもあるし、逆に一個一個のクオリティーを最大限まで上げられない要因にもなります。
なので、いろんなマルチを調べてみることをおすすめします。
また、マルチを使う上の心構えなども書いているので、そちらを見てみてください。
おすすめコンテンツ①
最近、Youtubeでギター関連の解説動画を配信しています。
動画配信前後に、補足として記事を書いていますので是非チャンネル登録していただけると嬉しいです♪
おすすめコンテンツ②
ギター講師として以前は東京の大手スクールで、現在は名古屋の音楽教室で講師をさせて頂いています。
現在、オンラインレッスンを実施していますので
- レッスンはしてみたいけど行く時間がない
- ちょっとやってみたいけどなんか怖そう
- 手軽にビデオ通話から始めたい
- ガッツリ色んなテクニックを学びたい
ご要望にあわせてレッスンを作っていますので、興味のある方は一度無料体験レッスンの受講をおすすめします。
それではまた。
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