どうもこんにちは!最近専らインスタでブルースギター動画を漁りまくってます、イモコユウキです。それでは中編を書こうと思います。
はじめに言いたいのですが、年齢や性格が何か新しい事を始める障壁になることなんてあってたまるか!っていう事です。それは自分で勝手に壁を作ってるだけで、やって出来ない事はないと僕は思っています。
中編では必要になるスキル / 陰キャでも大丈夫なのか / 30代以上でも大丈夫なのか についてお話したいと思います。この辺は僕も悩みに悩みまくってるので自分を励ます意味でも書いてます(笑) 今回も精一杯書きます。もし前編を見てない方はあわせて読んでみてください。
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必要なスキル面について
さて、ここからはギター講師をするに当たって必要になるスキルについてお話したいと思います。スキルと言っても演奏技術とかそういうわかりやすいスキルじゃなくて僕なりに思う講師に必要なスキルについてお話します。
演奏を解説できる技術
ギターの技術、と言っても正直多岐に渡ります。「何がどこまで必要なの?」と思われるかもしれませんが正直技術の上達には際限がないですよね。先生によってはプロに教える方もいらっしゃるのでぶっちゃけ生徒さんのレベルに依存するとしか言えません。ていうか「ここまで」っていうのは決めちゃダメな気がする。
ただ、僕なりにこれは必要だな、と思えるのは「演奏をわかりやすく解説できる技術」です。例えばどうやってスムーズにコードチェンジができるの?という質問に対して「なれるまで練習するしかないよ」って説明するよりも
「DからGは指が大きく動くんだけど、よく見ると中指を薬指の位置関係が似てないですか?なので、コードを変えるときは、中指と薬指を見ながら形はそのまんまで上の弦まで持ってくると指の移動がしやすいですよ」
って説明した方がわかり易くないですか?こんな感じで、「なるべく演奏方法を端的に解説する」という部分は必要になってきます。なので最初はレッスンするにあたって生徒さんが躓くと思われる所は仕込んでいった方がいいです。
僕が師事していた先生曰く「レッスンの質の8割や仕込んできた教材で決まる」そうです。
生徒さんの強い点 / 弱い点を早く気づいてあげられること
意外とやりたい事と得意なことって一致しなかったりしますよね。僕は絵を描くのは好きだけど画力は小学生に負けます。ギターも同様です。
生徒さんによっては、ギターソロが滅茶苦茶大好きなのに弾いてもらったらフィンガーピッキングの方が適正が強かったりします。そういった能力を見抜くのは大事だなぁと痛感しています。
僕が適切に出来ているかというと…正直まだまだ手探りです。
なので、生徒さんと方針をよく話し合って「弱点を補強する」のか「得意な事を伸ばす」のか「得手不得手問わずにやりたい事を追い求める」のかはよく吟味する必要があります。
もちろん生徒さんのやりたくない事も成長の観点からやってもらう事も必要じゃないかな?と思っています。
生徒さんの目的を把握すること
これは英会話講師やってた時にも思ったんですが、生徒さんは必ずしもギターがやりたくてしょうがないから教室に来てくれるわけじゃないです。
「ギターってかっこいいかも?」みたいな理由で始める人もいますよね?僕もそうだったし、最初は目的が曖昧なのは当たり前だと思います。
発表会やライブに沢山出たい人、純粋に講師との会話が好きで通う人。グループレッスンだったらレッスンを通してギター仲間が出来ることもあるので、そういった類友とのつながりを求める場合だってありますよね。そういった生徒さんにゴリッゴリのレッスンをしても、きっと刺さらないし喜ばれないです。
僕らが出来る事は、生徒さんが教室に求めているものを提示する、ということじゃないかな??と思います。
陰キャであることのメリット
まず、「陰キャの定義はなんだよ」とか言われそうなので僕なりの陰キャをざっくり定義付けておきます。クレームは受け付けません。
- 人の目を気にする
- 底抜けに明るく人と接することができない
- 基本的にネガティブ
- 大きなコンプレックスを持っている
こんな感じだと僕の中では認識しています。
これらって、ぶっちゃけ普通の人のネガティブ部分を増幅させただけじゃないかなと思ってます。誰だって人の目は気になるし、パリピにだって格付けはあるかもしれない。暗い事を考える事だってあるし、何かしらコンプレックスを持って生きるのは普通だと思う。
勿論上記のような習慣や考え方が根付くと振り払うのはなかなか難しいです。じゃあどうするのか?ネガティブな所がメリットにならないか考えてみましょう。
人の目を気にする
これって本当にデメリットかな?僕はむしろメリットだと思ってる。生徒さんの顔色で色んな事を判断する講師という仕事には不可欠じゃないかな、と思います。例えばギターや音楽用語の「ミュート」とか「オルタネイトピッキング」みたいな用語を話したとします。
人目を気にしない人は何の躊躇もなくそのまま話を進めて見事に生徒さんを煙に巻くでしょう。じゃあ僕らはどうか。僕らが話している言葉が生徒さんにちゃんと届いているか、理解出来ているか顔色や相槌の声色、返事が返ってくるまでの間などを見ます。
結果、「あ、もしかしてオルタネイトの意味わかんないのかも」と感じて直ぐに「オルタネイトピッキングっていうのは馴染みのない言葉だと思うんですけど、実は~」という具合に補足することが出来るし、今後その生徒さんに対しては専門用語じゃない分かりやすい言葉で説明しようとしますよね?こうやって人の顔色を気にする事が出来るのはとてもプラスに働くと思う。
底抜けに明るく人と接することができない
たまにボーカルの先生とかでいらっしゃるんだけど、とにかくめちゃくちゃ明るくてハイテンションで生徒さんに精一杯楽しんでもらいたい!っていうタイプのすごい明るい先生。けどそういう人はそういう星に生まれたんだよきっと。僕らがそうなるには性転換レベルのパラダイムシフトを起こさないと無理だ。何か別の方法を考えないといけないですね。
じゃあ、陰キャに提供できるものは何か。多分真逆の「落ち着いたレッスン」じゃないかなと思っています。誰しもがレッスンをしてハイテンションになりたい訳じゃないですよね。落ち着いて練習できるレッスンとか、肩の力を抜いて雑談しながら行うレッスン、っていうニーズもあるはず。
ネガティブ
ネガティブ、というのはよくよく考えれば慎重だったり、長所/短所を上手く整理できるっていう事だと思っています。勿論生徒さんの演奏に全部ネガティブな意見するとかは論外です。
じゃぁネガティブでどんな恩恵があるのか。僕は「生徒さんの短所を速く発見しやすい」っていう所じゃないかなと思っています。自分の演奏に人一倍辛口なネガティブ気質な僕らは、他人の演奏も同じ位辛口に評価する能力がある、っていう事だと思っています。
その能力を生かして、生徒さんが躓いているポイントや演奏で不満に思っている(と思われる)ポイントの解消法や練習方法へ誘導してあげよう!そうすれば徐々に信頼関係が出来てくるはずです♪
これは注意した方がいい
陰キャである事に誇りを持つ事はとてもいいと思います。が、以下の項目は気にした方がいいです。
早口でしゃべらない
あるあるかもしれない。僕も最初は早口で喋り過ぎてたなーと反省しています。
人にものを教えるわけなので、相手がわかるような口調/伝え方/スピードには絶対気をつけないといけませんね。
話し過ぎない
ついつい自分の事を多く語ってしまいそうになるかもしれませんが、多くの場合一方的な会話は相手を飽きさせるのでやめた方がいいです。
寧ろ、生徒さんに沢山質問や相槌を求めるような会話を心がけるといいと思います。誰しも話を聞いてくれる人というのは重宝がられます。先生と生徒間でもそれは同じかな?と思います。
先ずは生徒さんとギターの事やギター以外の他愛もない話を沢山して、お互いの人となりを掴むところから始めましょう!
沢山話してもらってなんぼです
30代以上 / 会社員であることのメリット
さてさて、それでは次は30代以上だけどギター講師をやる事についてです。勿論20代のうちからギター講師をやって立派に先生をされている方は沢山いらっしゃいますし、素晴らしい事だと思います。ただ、そうじゃない人たちも沢山います。30代以上で講師をやるメリットだってきっとあるはずだ。
社会経験が豊富
まず、先生が2名いるとします。1人は21歳の先生。もう1人は35歳の先生。この情報だけだとしたらあなたはどちらの先生を選びますか?
そう。若さは必ずしもにメリットになり得ないっていうことです。年齢には「経験」という情報が必ず付加されます。それが未熟であることを許容される場合もあるし、足枷になることも当然あります。
しかし、講師としてのキャリアが無い/短いとしても僕らには「社会経験」があるじゃないですか!
30代、40代になると転職を重ねたり部署移動があったり管理職したりと、より多くの人と会う機会がしばしばあります。
それにプライベートだと結婚したり子供が生まれて地域のコミュニティと仲良くしたりと、他人とのコミュニケーションは増えていきますよね。
それこそが僕はメリットだと思う。会ってきた人やタイプが多いだけに、色んな生徒さんに対応しやすいんじゃないかな?と思います。
なので、あまり気後れせずにやってみればいいと思う!会社員経験は必ず何かの形で自分を後押ししてくれるはずです。あらためて言いますが、年齢に関係なく教え方が上手かったり生徒に信頼される先生はいるし、バナナマン設楽みたいに会社員経験なくても世の中をスマートに生きていける才能のある人はいます。
会社員の悩みに共感できる
生徒さんの中には会社で働いていたり個人事業主をしたり、中には投資家の人も居たりと様々な経歴をお持ちの方がいます。レッスンの中で仕事の悩みの話をしたりすることも実際にあります。
そういった時に、社会人経験が豊富だと会話に入りやすいことがあります。なぜなら僕らはリアルに社会人の辛さを身をもって知っているからです。したくもない残業をして、休日出勤して給料増えなくて、とかは通ってきている人も多いはず。
会社員経験がないままプロとして活動されている方は、それはそれで想像を絶する苦労や努力をされてきたはずです。けど、苦労してきたのは彼等だけじゃないはず。生きていくのはどんな仕事だって大変なんだよ。
おわりに
結構な文字数になってしまったので一旦中編はここまでです!全体を通して僕が言いたいのは、「どんな要素で負い目を感じていても、必ずメリットになる部分は探し出せる!」っていう事です。
別に30代だろうが陰キャだろうが社畜だろうがいいじゃない。誰しも個性を持っているし、それを生かすも殺すも自分次第だと思っています。
後編では、僕が講師になってから困ったことや気づいたことについてお話できればと思っています。
それでは。
シリーズについて (2021.7月追記)
後編へのリンクを貼り忘れていました…後編はこちらです。
また、前編をみたい方はこちらへどうぞ!
[…] 30代陰キャ社畜の僕がギター講師になるまで / なってから (前編) 30代陰キャ社畜の僕がギター講師になるまで / なってから (中編) […]