「ヘッドロゴがかっこいいギターが欲しい!」
「ギターヘッドからは確実に音が出ている!」
古今東西、多くのギタリストはメーカーロゴやヘッドシェイプの魅力に取り憑かれるという不治の病に侵されています。本当に残念な生き物ですよね。
実用性?音の良さ?ヘッドが良ければ音も必ず良い筈だ!という狂ったギタリストも中にはいるでしょう。そう、僕です。
ヘッドの形が好きっていうだけでSAITOを買いました。後悔はしていません。
今回は僕の独断と偏見で、ヘッドロゴ・ヘッドから音が出ていそうな程特徴的なギターをノミネートしました!優勝はどのギターになるでしょうか??
今回の評価観点は、以下の通りです:
- ヘッドロゴの個性
- ヘッドシェイプの個性
- 音の個性・実用性
- ★〜★★★★★までで評価
純粋にヘッドロゴの個性だけだと、もし個性的なギターを買ったとしても音にガッカリして後悔してしまうかもしれません。
買っても後悔が無いように、音の個性や実用性も観点に追加しました。
そういえば第一回って書いてあるけど第二回は考えてあるの?
未定です。
・・・それではノミネートされたギターたちをご紹介していきましょう!
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ノミネート①:James Tyler
まずノミネート1番目を紹介!言わずとしれたハイエンドギター、James Tylerの登場です。評価していきましょう。
ヘッドロゴの個性
James Tyler Japan Studio Elite HD Jim Burst
まずはヘッドロゴの個性からみていきましょう。
字体・フォントそのものに強烈な個性があるかというと、正直そうでもないかなと思います。カクカクしたフォントで個人的には結構好きです。
特筆すべき点は、「もういいよ」って思うくらいロゴがヘッド全体に書いてあること。しつこいんだけど、そこが良い。
ラーメン二郎を食べた後「向こう3ヶ月は食べなくていいな」って思うのに2週間くらい経つと無性に食べたくなるのと同じ様な中毒性がありますね。
仮に自分でギターメーカー立ち上げたとして、こんなに自分の名前をヘッドに書きまくる人、居ます?自己顕示欲スカイツリーかよ。だけど、それがいい。
フォント字体の個性は普通なので、あえて★4とします。
ロゴ評価:★★★★
ヘッドシェイプの個性
次はヘッドシェイプを見ていきましょう。
業界のパイオニアであるFenderやGibsonはボディの形とデザイン上整合性が取れるようなデザインでヘッドの形を作っていると思います。
デザイン上、James Tylerもボディの個性とヘッドシェイプが見事にマッチしていると言えるでしょう。
ボディとヘッドのデザインが合わないと、テニス部員に多い利き腕だけめちゃめちゃ筋肉バッキバキのチグハグな体つきに見えてしまいます。
Tylerのようにヘッドが大きいとクリップチューナーを取り付ける自由度が高いのも有難いポイントです。
ヘッドシェイプ評価:★★★★
音の個性・実用性
僕はJames Tylerは合計で4本位しか弾いた事がないので細かい所までは見れていませんが、音は見た目程個性的ではない印象です。
「現場のプロミュージシャンが使いやすいギター」というコンセプトの元生まれているTyler。
良いか悪いかは置いておいて、端的に言うと「万能で扱いやすいギター」です。
決して無個性ではありませんが、万能ゆえに何かに特化したトガったギターではありません。そのためここはポイント低めです。
僕はその万能さに惹かれているので、見た目含めめちゃめちゃ欲しい1本です。
しかも、モデルによって多彩なオプションが選べるうえ、殆どのモデルにはミッドブースターが標準装備されています。
ミッドブースターがバッファー・プリアンプの役割も兼ね備えているのでLINE直でレコーディングしたり、音痩せを気にする方をガッツリサポートします!
エリック・クラプトンモデルのブースターと比べてブーストはかなり控え目。僕はMomoseに同じブースターを一時期搭載していましたがかなりローミッドがブーストされます。
ジャズやソウル系をプレイする方にも嬉しい機能ですよ。
音の個性・実用性:★★★★★
ノミネート②:Suhr
お次はノミネート2番手、Suhrの登場です!
ヘッドロゴの個性
早速ヘッドロゴから見ていきましょう!どうでしょうこのロゴ?
いかにも「ハイエンドでっせ」と言わんばかりのモダンなロゴですよね。最近はエフェクターも大好評なのでよくSuhrロゴを目にする人も多いはず。
Fenderのスパゲッティロゴやトラディショナルロゴともまた違う、独特なテイストですね。かといって奇をてらった色物ともまた違う、次なるスタンダードを早期させるような見事なロゴと言えるでしょう。
James Tylerのようなクドさはないけど、さりげなく主張してくれる。シックかつハイセンス。ただ、「個性」という点では少しパンチに欠けるかもしれませんね。
ヘッドロゴの個性:★★★★
ヘッドシェイプの個性
ヘッドロゴと同様に、Fenderの形の良い所を踏襲しつつモダンな仕上がりになっていますね。
ハイエンド系はややもすると「鼻につく」感じが出てしまいます。しかし、Suhr位さりげなく、かつボディとの整合性が取れているヘッドシェイプも珍しいのではないでしょうか?
Tylerと違い、ボディにトラディショナルなデザインを使っているのもそれはそれでいいですよね。ヘッドシェイプもロゴ同様シックなデザインのため独自性と言う意味では少し弱い・・・??
ヘッドシェイプの個性:★★★
音の個性・実用性
音はというと、トラディショナルなベースの中にも万能感を強く感じることができます。
YoutubeでRhett Shullが取り上げていましたが、とにかく「お仕事向け」のギターです。
ビンテージギターと違ってトラブルも少なく、ハイポジションも弾きやすいような気遣いがあったり、リアハムのギターが多かったりと随所にお仕事ギターとしての能力が高いです☆
音の個性・実用性:★★★★★
ノミネート③:SAITO Guitars
出ました、国内ハイエンドギター、SAITO Guitars!木材の素性も良く、オリジナルピックアップ「SAYTONE」の評価も非常に高いですよね。
それでは、ヘッドロゴの個性から見ていきましょう。
ヘッドロゴの個性
実はSAITO、ヘッドロゴは複数のパターンから選べるので評価をまとめるのが難しいギターです。
ただ、「SAITO」ロゴの字体そのものを変更することはできませんので主に字体・フォント、そしてロゴの配置をで評価していきます。
ロゴだけみると、TylerやSuhrともまた違う個性が見えてきます。
Suhrがトラディショナル寄り、Tylerはフォントは普通だけど数を増やしているという両者の特徴と似て非なるロゴの作り方をしていますね。
好き嫌いが分かれる所ではありますが、SAITOロゴには新しさを感じます。
ギターメーカーを作る、という気概を感じるので★5評価とします!
ヘッドロゴの個性:★★★★★
ヘッドシェイプの個性
ヘッドシェイプには、開発者の様々な思惑が沢山詰まっていることでしょう。SAITOギターにも何かしらの哲学があって独自の形状をしているかと思います。
まず、特筆すべきは指板がヘッドまで飛び出していること!こんなギターSAITO以外で僕は見た事がありません。強烈な個性と言えるでしょう。
しかし、一方でSAITOブランドそのものは最近立ち上げており、ヘッドシェイプそのものはJame Tylerからの影響が否めないでしょう。
以上の点から、評価は★4つとします。
ヘッドシェイプの個性:★★★★
音の個性・実用性
僕はSAITOギターを所持していた事があるのでSAITOについては一番的を射たコメントができるかな?と思います。
優秀なピックアップと相まって、ストラトシェイプやジャズマスターシェイプいずれも出音はとてもフラットかつ抜けます。
キーボードがいるバンドで合わせた所、「キーボードよりも澄んだ音が出る」と大好評をいただいたことがありますよ☆
一方で、ノイズ問題があるみたいです。僕のJMCもそうでしたが、クリーンサウンドでも結構なノイズが出ていました。
正直バンドで合わせればノイズは大して気になりませんが、レコーディングや個人練習だとノイズが表面化します。
僕は気になったのでピックアップ周りとコントロールパネルにシールディング加工を施しました。
実用面では、ノイズがマイナス評価となるため、★3つです。
音の個性・実用面:★★★
一番個性的なヘッドはどれ?
各ギターの成績を見てみましょう。
- ヘッドロゴ:★★★★
- ヘッドシェイプ:★★★★
- 音・実用性:★★★★★
- ヘッドロゴ:★★★★
- ヘッドシェイプ:★★★
- 音・実用性:★★★★★
- ヘッドロゴ:★★★★★
- ヘッドシェイプ:★★★★
- 音・実用性:★★★
一番星が多かった総合優勝は・・・
はい!James Tylerに決まりました!
ヘッドロゴ・ヘッドシェイプの個性に加え、ミッドブースターやSSH配置など実用性に富んだ万能ギターとして総合優勝の座を勝ち取りました!!
SuhrとSAITOもヘッド個性溢れる素晴らしいギターですよね。しかし、Suhrは主にデザイン部分に強烈な個性が無く、SAITOは実用面のマイナス評価により優勝を逃す結果となりました。
あなたにとって1位はどんなギターだったでしょう?感想をお聞かせいただけると嬉しいです☆
さいごに
今回はギターヘッドから音が出ている選手権ということで、個性的なギターヘッド・ヘッドロゴについて紹介させて頂きました★
他にもReverendなどの候補があるので、近いうちに第二回をやるかもしれません・・・誰得なんだろうこの企画。
この企画をみてTylerを買おうと思う人・・・は多分居ないだろうけど、一応リンク貼っておきますね。
それではまた次回。