いきなりですが、アンプをお持ちのみなさん。スピーカー変えてみたくないですか?
ギタリストは基本的に満足という言葉を知らないので、常に新しい機材を探している節がありますよね。
かく言う私も、Tweed Champ の8インチスピーカーになにをチョイスしようか絶賛迷っています。
そこで、今日はアンプの判断軸にされる事がとても多いスピーカーのマグネット、アルニコとセラミックの違いについてお話したいと思います。
どう音に影響してくるんでしょうね?
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アルニコマグネットについて
先に断っておきますが、僕は普通科高校から外語系大学の英語学科に通った正真正銘のド文系なので、ここでアルニコとは何か?みたいな話はできません。
なので、細かい事は置いておいて聴いてみて思った事をメインにお話します。
個人的に、アルニコマグネットを使ったスピーカーはより高域がハッキリしたクリスピーな音色になる傾向があるかと思っています。
また、Premier Guitarsのブログによると
The first crop of speakers in the early 1950s used alnico magnets, which is why some people say they sound more “vintage” than speakers built with ceramic magnets.
Premier Guitar https://www.premierguitar.com/articles/24984-speaker-geeks-alnico-or-ceramicwhat-gives
和訳すると
1950年代に製作されたスピーカーはアルニコを採用していたのがきっかけで多くの人にアルニコ = セラミックよりビンテージな音がすると言われているっぽい
ということらしいです。
この記事を書くにあたって海外のフォーラムやブログを斜め読みしているのですが、いろんな人がアルニコについて話している事がありました。
- 歪みやすい
- コンプレッションがかかりやすい
- 高音が出やすい (プレゼンスの領域が出やすい)
- 値段が高い
もちろん、これらはアルニコの代表的な特徴なだけですけど、それでもスピーカー選びの参考にはなりそうかな?と思います。
最近はセラミックマグネットが主流なようですが、代表例でいくと
- Celestion Blue (VOX AC30)
- Celestion P12R (Fender Twin)
この辺りが有名かな?と思います。
では、セラミックはどうなんだろう??
セラミックマグネットについて
それでは次にセラミックマグネットを使ったスピーカーについてお話ししたいと思います。
セラミックマグネットは「ストロンチウムフェライト」とかいう素材から生産されているらしく、とにかくアルニコと比べて安価に製造できるというのが特徴みたいです。
逆に言うと、アルニコはレアメタルを含有しているらしく製造にも素材収集にもコストが掛かるようです。
最近セラミックが多いのはそのせいなのかも?
代表的なセラミックスピーカーは…結構沢山ありますが
- Celestion C12R (Twin Reverb系)
- Celestion Vintage30
- Celestion Greenback
- EMINENCE Cannabis Rex
この辺りが有名かな?と思います。
特にGreenbackはあまりにも有名で、採用しているアンプは数知れずです。
セラミックを採用したスピーカーは種類や販売数が桁違いなので一概に「セラミクだからこうだ」と言いづらいのが現状です。
だって、Greenback と C12R だと同じセラミックなのに丸っきり音は違ってしまうので。ただ、アルニコと比較すると以下のような差異があるかな?
- ヘッドルームが広い
- 歪みにくい
- コンプレッションがかかりづらい
- 安い
どっちを選ぶべき?
ここまででアルニコとセラミックの違いについてお話できたかな?と思います。
最終的に「じゃあどっちを選べばいいの?」というと….今使っているアンプをどういう方向性に持っていきたいのかによって全然違うかな?と思います。
と言う事で、いくつかのタイプ別におすすめしたいと思います。
「ビンテージ感」を出したい人
こういうタイプの人の答えはとてもシンプルです。
アルニコを買ってください。
具体的に言うとJensen のP12R やP10Rがしっくり来るかな?と思います。
ちょっと値は貼りますが、背に腹は変えられません。
高すぎる場合は、最初にJensenのセラミックスピーカーを買うとお安くできます♫
歪みをより上質にしたい人
ブティック系のアンプに多く搭載されているのは、ご存知GreenbackやVintage 30ですよね。
Marshallはもちろん、BognerやFRIEDMANなどにも搭載されているのでもしお持ちのスピーカーが上記ではない場合は最初のスピーカーとして採用するのがいいかも?
○○の音を再現したい人
プレイヤーによりますが、Eric JohnsonやVan Halenはシグネチュアスピーカーをリリースしています。
特にEric Johnsonはエフェクターの電池にまで拘るという驚愕の耳の持ち主なので、再現したい人には有用かな?と思います。
シグネチュアスピーカーがない場合は、そのプレイヤーが利用しているスピーカーを調べて見ればある程度スピーカーの音の方向性が見えてくるかな?と思います。
さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
スピーカーを変えるのは、真空管を変えるのと同じくらいの差異があるとよく耳にします。
実際に音は確実に変わるけれど、なかなかギターみたいに試奏できないですよね。なので僕のオススメとしては
- マグネットの種類で絞り込む
- 次に、採用されているアンプで絞り込む
- 採用されているアンプの方向性と欲しい音の方向性を確かめる
- サウンドハウスの評価等を含めて2個くらいに絞る
- Youtubeで2個を聴きまくって、ピンと来た方に決める
特に、採用されているアンプを調べるとある程度音の方向性が明らかになりますよね?
そこから徐々にフィルターをかけていけばより自分の求めている音に近づけるはずです!
それではまた。