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音楽を食わず嫌いする人は損するっていう話

こんにちは!イモコユウキです。最近AppleMusicからSpotifyに乗り換えようか迷いまくって結局AppleMusicを使い続けるっていう無限ループにはまっています。

ところで、みなさんは食わず嫌いしている音楽はありますか?
僕はありました。例えばヒップホップとか、最近のバンドで言うとヨルシカとかを大いに食わず嫌いしてました。

ただ、実情を知らないまま食わず嫌いしてしまうとその音楽が人を惹きつける魅力が分からないままただ嫌いになっていまうわけで、それは損な生き方じゃないかな?と最近強く思うようになりました。なので今日は食わず嫌いをすることでどんな損があるのか、逆に聴いてみる事でどんな得があるのか考えてみました。

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イモコユウキ

得てして、意外な所から成長のヒントを得られたりするものですよ♪

そもそも、人はどうして音楽の食わず嫌いをしてしまうんだろう?と考えた時に一番それっぽいなと思ったのが「先入観」と「音楽が持っているカルチャー」です。では僕がなんでHipHopを食わず嫌いしてたのかについてお話していきたいと思います。

僕がヒップホップを食わず嫌いだった理由

日本のヒップホップかぶれのガラが悪い・怖かった

ここでいうガラが悪いっていうのは、もう100%見た目の話。日本でヒップホップが爆発した90年代ってカラーギャングが流行したりダボッダボのズボン履いてる人も結構多かったりしました。

僕はまだそのころ小学生とかだったけど、マスコミの情報配信の仕方もあってかヒップホップ = めっちゃ怖い人達がやる音楽 だと思ってて、その考えが長いこと離れなかったんです。

小学生だったのでこういう安易な思考になってしまうのは仕方ないかもしれませんね(´・ω・`)

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今思い返すと、流行に乗っかってるだけで文化的背景を理解してたとは思えないけど…

アメリカのアーティストも基本ガラ悪い

2003年頃から数年間アメリカに留学してた時期があったんですが、その頃もHipHopめちゃめちゃアメリカで流行ってて、丁度50centが「In Da Club」で爆発的に売れたりEminemやFat Joeが有名でした。

MTVでも「高級車乗ってるめっちゃガラ悪い黒人」っていうイメージのMVが凄い多かったのも一因かな、と今では思っています。

今でこそPOPカルチャーになって人種・国籍関係なく色んな人がヒップホップアーティストをやっているけど、当時はまだ黒人特有の音楽っていうイメージが根強くありました。

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2PacとBiggieみたいに殺されちゃう事件もありましたし、やっぱり怖いイメージは強かったです。

なんちゃってラップ楽曲が氾濫した

今も昔も思うんですが、韻も踏んでいない上に歌詞も恋愛ソングみたいなラップ曲が氾濫した事も食わず嫌いさんが増えた一因じゃないかな?と思います。

批判を恐れずにあえて書くと、湘南乃風みたいなただただ甘い歌詞のヤンキーにしか刺さらないようなクッソダサイ楽曲を臆面もなく発信してるアーティストが急増したのも僕が苦手意識を持った理由の一つです。

歌詞の内容自体は共感できる人もいると思うので百歩譲って良いんですが、ラップが地方のヤンキーのための音楽として一部置換されるのを目の当たりにしてから余計に苦手になりました。

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※ただの個人的感想です

どうやって食わず嫌いを克服していったのか

そんなこんなで、僕の中ですっかりヒップホップやラップ = ヤンキーが聴く音楽 という認識が定着してしまいました。本当は全然そんなことないのに。

では次はどうやって食わず嫌いを克服したかについてお話していこうと思います♪

文化や歴史から読み解いていった

ヒップホップのビート自体は結構好きだった、ていうかブルースやファンクは好きなので「どうしてこういうビートを使うんだろう?」っていう疑問が先行したのが始まりでした。

そこからヒップホップ黎明期のDJやラッパーについて調べたり楽曲を聴いたりする所から徐々にのめり込むようになっていきました♪

特に黎明期にブロックパーティーで使われていたのはジェームスブラウンやインクレディブルボンゴバンド等のファンク音楽が主流だったというのもあり、更に魅力を感じていきました!

ファッションとの関係性について調べた

90年代の日本で流行していたB系のダボダボパンツや無駄に大きいシャツを、そもそもアメリカの方が着用しているのってなぜなんだろう?と思い、Googleで検索したり人に訊いたりして「なんでこのファッションになったのか」という理由から探っていきました。

結果、諸説あると思うんですが個人的に一番納得できたのは「貧困で子供の成長に合わせたサイズの服を買えず、あえて大きいサイズの服を着せて衣服代を節約した」という説です。

なるほど、これなら大きいサイズの服を着ているのも納得できる!恐らくそれが子供の間で当たり前になった結果、そういった子供が大人になっても同様の恰好をするようになったんじゃないかな?と思います。

そこからは、年代別でヒップホップ界でどんな服装やアクセサリーが流行っていたのか?というのを調べたりしていました。例えば、De La SoulやA Tribe Called Quest等の所謂「ネイティブ・タン」系のアーティストが流行したときは黒人回帰的な思想が強くなりキラキラしたbling blingを付けずに木製のアフリカをモチーフにしたアクセサリーが流行ったりしたようです。

時代が前後しますが、Run DMCがブレイクした時はカンゴールのチューリップハットや紐を外したアディダスが流行したしするのを読んで、そこからアーティスト自信に興味が行った結果様々なヒップホップアーティストに触れることが出来ました。

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因みにRun DMCはアディダス史上で初めてアスリート以外でスポンサー契約を締結したグループです

そこから更にヒップホップと靴メーカーの関係性を調べてみたり、みんなやたらとBeatsのヘッドホン使ってるけどなんでだろう?と思って調べてDr.DreやNWAに行きついたり。

要するに、音楽的側面以外の切り口から攻めていきました♪

食わず嫌いしないメリット

そんなこんなですっかりヒップホップアレルギーもなくなって、むしろ大好きになっていく訳ですが、食わず嫌いしない事でこんないい事があったよ!というのをご紹介していきます☆

音楽に対する知識が豊富になった

バンドマンやアーティストから話を聞くと、「メロコアやってるけど実はオールマンブラザーズめっちゃ大好きです」みたいな人が居たり、多岐に渡って沢山の音楽を聴いている方が本当に多くいらっしゃいます。

僕自身も未知のジャンルに踏み込んでいって分かったことは、未知の音楽を知ることで音楽知識がどんどん豊富になったな と思っています。

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アレンジのアイデアにもなりますよ!

曲に対してのアプローチ方法が増えた

特定のジャンルや音楽があまりにも好きな方(僕で言うとホワイトブルース)は、どんな曲を弾かせても1つのスタイルで一辺倒のアプローチになりがちです。

一人でやっている分には良いけど、人に見せたりバンドでやったりするとなると曲に対してどうギターを付けていくかの引き出しが多いとめちゃめちゃ楽だし、純粋に楽しいです♪

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より楽しくギターを弾くためにも、色んな音楽を聴いたり調べたりすることはとても有意義◎

無駄なこだわりが少なくなった

アングラ的な「こうでなければいけない」っていう誰に背負わされてるわけでもないのにストイックにこだわりを持っているギタリストはたまに見かけます。僕自身もそうだったし、今でもそういう時があるからすごい分かる。

ストイックである事は日本だとしばしば「初志貫徹」とか「硬派」みたいな良い言い方をされることが多いんですが、僕は頑固である事とストイックである事は必ずしも一致しないと考えています。

意固地になってもいい音楽が出来るかどうかわからないし、多少ブレたとしても視野を広く持っていたほうがいろんな事柄を吸収しやすいと思っています☆

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「こだわり」と「頑固」は表裏一体!バランスを崩さないよう柔軟でいたいですね

音楽食わず嫌いが損をする理由

ここまで行けば食わず嫌いが損をする理由は大方予想が付くと思いますが、いくつかピックアップしてみました♪

音楽性を広げる機会を失ってしまう

どれだけストイックに1つのジャンルを演奏しているプロでも、実は他のジャンルを沢山勉強していたりするのは良くある話です。

まして楽しく弾くためにギターを弾いている方にとって、食わず嫌いするのは音楽性を狭いままにしてしまうのでとても損な事だと思います(´・ω・`)

視野が狭くなる

人間、1つの事を長きに渡って行っているとどうしても惰性になったり視野が狭くなるものです。

多分一番分かりやすい例が役所。変化に乏しく、同じ仕事を延々とやっているとどうしたって成長スピードは遅くなり、最終的にはマイナス成長してしまうかもしれません。

こういった事を回避するためにも、より幅広い音楽に触れて視野を広く持ちたいものですね。

老害になる

以前、自社音楽サービスの企画営業をやっていた際によく思ったんですが、ロック系の人程新しい事に拒否反応を示す確率が高かったというのは強く感じました。

「ロックは新しい音楽だ」と口で言っておきながら、その実手垢の付いた楽曲を発信してたり・・・結局のところそれってロックが新しかった時代の考え方を数十年経った今でも引きずっているだけじゃないかな?と思います。

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イモコユウキ

あくまでロックに携わっている大人の話なので誤解のないようにお願いします(´・ω・`)

新しい音楽や未体験の音楽に拒否反応を示す一方で、自分が携わっている音楽が最高の音楽である事を疑わないのは・・・凝り固まっている証拠ですよね。

そういう生き方を否定する訳ではないのですが、自己成長になるか?と言われるとちょっと疑問符が浮かぶところではあります。

さいごに

今回は音楽の食わず嫌い・聴かず嫌いについてお話させて頂きました!

ご存知の通り音楽はアートであると同時にエンタメでもあります。なので音楽以外の要素でも好き嫌いが分かれてしまうのですが、まず拒否から入るのは人間的にもギタリスト的にも結果損をしてしまう可能性があるのでオススメしません。(ただし、胸を張って嫌い!と言えるならそれは立派な意見だと思います)

勿論、僕みたいに「ガラ悪すぎでしょ」みたいな理由で特定のジャンルが嫌いになってしまう人もいるかもしれません。けど、色んな側面から音楽やアーティストを見ていくと思わぬ魅力を発見できることもありますよ♪

なので未知の音楽に出会ったときは一気に理解しようとせず、「あ、こんな音楽もあるんだな」と一旦受け入れつつ深堀していくと更なる未知の音楽に出会えてとても楽しいですよ☆

以前の僕のような食わず嫌いさんが減って、少しでも音楽が好きな人が増えますように。

それでは。

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