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Zahnradとかいう謎ペダルについて

こんにちはこんばんは!イモコユウキです。最近うちのmomoseがすごい調子よくて嬉しいです。自分のギターとの距離感 ってなんかありますよね。ちょっとスピってみた☆

今日はいわゆる「JC対策」に役立つ便利ペダルを紹介します!これさえあればどこでもブラックフェイスの音が出せる!と噂の「Zahnrad」という謎のメーカーの1ノブペダル「3 x 2」と「Rev」についてお話したいと思います。

僕自身は割とJC対策する派です。プリアンプ入れたり、EQ入れたりしてなんとかJCを使いこなしたいタイプです。ただ、どっちが悪いという話じゃないのでそれぞれの主張があっていいと思うの。ということで、ハードコアなJC原理主義者は僕をそっとしておいてください。

Zahnradってどうやって読むの?

Zahnradは知る人ぞ知るメーカーな気がします。何故かTwitterの僕の周りの方は結構知ってました。では早速概要からご紹介です。

Zahnrad = ツァーンラートって読むらしい

これ語感的にどう考えても英語じゃないですよね。強いて言うなら「ツァー」部分がドイツ語っぽい気がしないでもない。ともあれ、「ツァーンラート」って読むらしいです。

僕は思いっきりザーンラッドって言ってました。恥ずかしい。

どこの国のメーカーなの?

Zahnradの公式を見て分かったんですが、このメーカーさん実は国内です!

岐阜県美濃加茂市の「音の樹工房」さんが設計製作を行っているみたい。ブランドは「nature sound」と「Zahnrad」の二種類。

nature soundってどこかで聞いたことあるなーと思った。あの名器ROSS コンプレッサーをベースに作られた「VRC」を作ってるメーカーさんだったんだ!思い出したよ、欲しいものが増えたよ畜生!名器再現系のペダルは試さずにはいられない感じがありますよね。

どんなペダルなの?

Zahnradでは主に歪み系を、というか殆どストイックな程に歪みやブースター系のペダルを製作されいるようです。さて、皆さんお待ちかねの「3×2」と「REV」のご紹介です。

Zahnrad 「3 x 2」

公式サイトにはこのように書かれています。

VOLUMEノブを抜き出した [3×2]
ナチュラルな質感を失わずに絶妙な艶を付加して、定番アンプで極上のヴィンテージサウンドを実現。音圧感と音抜けを両立しつつ、パワフルな低域と巧みに抑えられた中域、煌びやかな高域を出力します。 音楽史に刻まれた伝統のサウンドをお楽しみください。カーボンコンポジット抵抗、トロピカルフィッシュを採用。

nature ground

もうこれ見ただけで作った人がFender大好きな事がよく分かると思う。文章で読むと良さげな雰囲気に煙に巻かれること請け合いなのでざっくりまとめると

  • 原音を加工し過ぎない
  • 真空管独特の艶感 / コンプ感を実現
  • ボリュームノブだけ抜き取った
  • キラキラした高音が出せる
  • Fenderならではの伝統的なBlackfaceの音が出せる

こんな感じ。これ見ただけでかなり期待値が高まってまいりました。次はREVについてです。

Zahnrad 「REV」

REVと聞いてリバーブかもと思った人は結構いるはず。まぁまぁ、焦らずに!ひとまずこちらもまずは公式の文言をみてましょう。

 REVERBノブを抜き出した [REV]
ギタリストにとって最も馴染み深いスプリングリバーブ。 ブラックフェイスアンプに搭載されたリバーブの、温かみあふれる残響音を再現しました。オペアンプOP275やDALEの抵抗など高品位パーツを用い、手作業で組み込むことで透明感ある良質なサウンドを出力します。シンプルで本格的なスプリングリバーブをコンパクトサイズに詰め込みました。

nature ground

こちらも設計思想は同じで、「ペダルでブラックフェイス期の音を完全再現」する事をテーマとして作られているみたい。

実際の音はどうなの?

概要はこのこの辺にして、肝心の音部分に入っていきましょう。先ずはYoutubeから。

Youtube編

ちょっと待って音めっちゃかっこよくない?

ブラックフェイス特有のキラキラした抜け感のある高域が気持ちいいですね。アタックに若干のコンプが掛かったようなサウンド。リバーブは本物のリバーブタンク使ってんじゃないかって思う位スプリング感満載。ギターも相当良いの使ってるっていうのもあるでしょうけど、シンプルに音源として聴いてもかっこいい。

因みに弾いているのは名古屋のストリートライブから名を馳せて今では引っ張りだこのロック/ジャムバンド「Suspended 4th」のお二人です。ちょーーかっこいい。

弾いてみた

僕も「3×2」は持っていて家やスタジオでよく使うので個人的な所感を書きたいと思います。REVは残念ながら持ってないけどそのうち買います。絶対に!とりあえず3×2をRolandのCubeに接続して録った音を聴いてみてください。

どうでしょうか?JCに通じるもっさりした感じのCubeでも、ちゃんとFender感出てないですか?

実際に弾いて感心したのは、「倍音がしっかり出てくれる」のと、「よりセンシティブなニュアンスが出しやすい」っていう所です。

きとう的所感

ここからは、僕が3×2とREVについてどう思ってるか書きます。

「3×2」はフェンダー好きの最高のパートナー

先ず、持っておいて基本損することはないと言い切れます。特にフェンダーアンプが好きだけど運搬やお財布の都合上JCを使っている人は是非使ってみて欲しい。踏むだけでフェンダー好きの琴線を刺激しまくります。

セッティングが滅茶苦茶楽になる

そもそもEQ部分が無いので、その分セッティングのスピードは加速度的に早くなります。間違いなくこれJC対策を前提として作ってるよね?ってくらい楽。

踏むだけで安心できる「REV」

ギタリストで、特にFenderを使う/使いたいみんななら分かってくれるはず。上質なスプリングリバーブは常備していたい位欲しい。デジタルリバーブはあからさまだし、かといってJCやマーシャルのリバーブも・・・っていうお悩みはみんな共通で持ってるんじゃないかな?って思います。

そんな時に「REV」さえあれば、どこへ行っても安定したスプリングリバーブサウンドが出せます。しかもノブは1つだけでややこしい設定なんて必要ない。控えめに言って最高だと思う。

ここは注意してほしい

今後は逆に、買うにあたって覚悟しておいた方がいい事を書きます。

歪まない

フルテンの状態だと歪むのかな?と思って家やスタジオのトランジスタアンプ試してみたけど残念、歪みません。なのでデラックスリバーブとかをドライブした時のようなサウンドは見込めません。歪は別で用意しよう。因みに、当たり前ですがチューブアンプの場合は多少歪みます

3×2を前提とした音作りが必要

3×2を踏むと、如実に音の方向性を変えてくれる一方で、「ここ一番で踏む!」みたいな事すると急に音色が変わり過ぎる傾向にあります。なのでオン・オフを多用する使い方は向いていないかも。

むしろ3×2は常時ONにしている前提でJCの音作りをZahnradが使いやすいように寄せに行く必要があります。

JCの個体に依存する

スタジオやライブハウスでJCの劣化具合や個体差はどうしてもあります。何十年も使われてるから仕方ないですよね。なので「どこに行ってもこのセッティング!」みたいな事は基本ないです。

ただ、音作りのベースは固まるので、そこから個体に合わせて微調整をしてあげればいいです。これは借り物のJCを使うことが多い僕らには避けて通れない問題ですね。

3×2とREVは絶対セットで買った方がいい

ブラックフェイスアンプの特徴をとらえたサウンドを作りたいなら、EQもリバーブも等しくめちゃめちゃ重要です。ていうか僕は今セットで買わなくてすごい後悔してます。

一緒に買うとなると結構な金額になりますが、もし買われる場合は片方だけってのは絶対やめた方がいい。REVがないと弾いてて居心地が悪いし、折角良いリバーブを持ってても音色がしっかりしていないとテンションが上がらないです。

ライバルになりそうなペダルたち:3×2編

さて、次はZahnradの対抗馬になりそうなペダルについて調べてみました。類似する製品の数自体はそんなに多くないんだけどやっぱりFenderを意識したペダルってありますよね。

Wampler 「Black65’」

これはもう思いっきりコンセプトが被りまくる感じですね。WamplerはTweed系のペダルも出してたりしますよね。3×2同様にJCとかマーシャルのINPUTに差すタイプですね。

Wamplerのいいところは、Zahnradと違ってちゃんとゲイン/ゲインブーストが付いているので、デラリバをドライブさせた時の様な音を再現しやすいです。EQセクションもあるので、音作りの幅は広がりますね。

その反面、ペダルEQいじって・・・しっくり来なくてJCいじって・・・またEQいじって・・・みたいな面倒な事になることもたまにあります。

One Control 「Sonic Blue Twanger」

これも3×2同様にアンプのINPUT利用するパターンですね。Tone / Volume / Masterの3ノブと、Rhythm/Leadスイッチがペダル右側に付いていて歪ませる事ができます。

難点は、ボリュームを上げるとMasterの音量調整が滅茶苦茶シビアになります。ちょっとズラしたたけでも物凄い音量になっちゃいます。

One Control Sonic Blue Twanger

Koch 「63′ OD」

これは類似してはいますが、どちらかというとプリアンプですね。このペダルより前に歪みとかワウと置いて、63′ OD自体にエフェクトループが付いているので空間系はそこに繋ぐ事ができます。

なので、63′ ODをプリアンプとして使い、アンプは「INPUTではなくRETURN」にギターを差してパワーアンプだけ間借りすることができます。

ブーストもできるしすごい高機能。難点は高いのと、真空管内臓なので運搬に気を遣うのとメンテナンスが面倒な事です。逆に真空管をあれこれ変えたりできるのは魅力でもありますよね。僕だったら色んな真空管を試しまくると思う。

ライバルになりそうなペダルたち :REV編

次に、REVの対抗馬となるリバーブ系ペダルをご紹介していきます♪

Subdecay Spring Theory

Subdecayってひと昔前にめちゃめちゃ流行りませんでした?懐かしい。Spring Theoryという事で、ゴリゴリのスプリングリバーブペダルです。いわゆる「ピチャピチャ」系です。

すごい意外なんですが、このペダルアナログだと思ってたんですがDSPチップを使ったデジタルペダルです

J Rockett Audio Boing Spring Reverb

Fender Deluxue Reverbのリバーブ部分を抜き取った、というモチーフのペダル。1ノブだしアナログだし、もうZahnradは確実にこのペダルに喧嘩売ってますよね。いいぞもっとやれ。

Boing Spring ReverbはかなりYoutubeでも取り上げられて情報量が多いのがいいですね。その代わり、楽器屋で置いてあるの殆ど見た事ないので試奏までのハードルは結構高いです。

Strymon FLINT

みんな大好きStrymon。TIMELINEとBlue Skyあたりがフィーチャーされまくって(恐らく)注目されてない結構残念なFLINTさんです。「なんでBlue SkyじゃなくてFLINTなの?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。

理由は明確で、Blue SkyはFender系リバーブを模倣するには音が綺麗すぎるからです。FLINTはその点、かなりアンプのリバーブに寄せた音を出してくれます。しかもトレモロも付いてくる。昔使ってましたけど、なんで売ったのかわからない位後悔してます。

お得情報:ふるさと納税、やってます。

ふるさと納税のシステムについては、正味あまり存じ上げないのですが一部/全部還付されると聞いています。おそらく還付率は収入とかに依存するんじゃないかなぁ…

ふるさと納税額が9万円なので、還付金が7万円を越えればだいたい実売と同じくらい。8万円位であればかなりお得になると思います♪

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/21211/4630350

おすすめコンテンツ①

最近、Youtubeでギター関連の解説動画を配信しています。
動画配信前後に、補足として記事を書いていますので是非チャンネル登録していただけると嬉しいです♪

チャンネルトップはこちら!

おすすめコンテンツ②

ギター講師として以前は東京の大手スクールで、現在は名古屋の音楽教室で講師をさせて頂いています。

現在、オンラインレッスンを実施していますので

  • レッスンはしてみたいけど行く時間がない
  • ちょっとやってみたいけどなんか怖そう
  • 手軽にビデオ通話から始めたい
  • ガッツリ色んなテクニックを学びたい

ご要望にあわせてレッスンを作っていますので、興味のある方は一度無料体験レッスンの受講をおすすめします。

それではまた。

さいごに

さてさて、Zahnradとライバルペダルについての記事を楽しく書かせていただきました。今でこそ3×2を持ってますが、ちょっと僕は今Wamplerの65が気になり始めています。本当にペダルってキリがないよ!無間地獄だよ!

ただ、Zahnradの2ペダルは、もしどっちかを買いたいと思っている方は確実に両方買った方がいいです。逆にもし対抗馬の3×2系ペダルとリバーブペダルのおすすめがあればぜひ教えてください♪

もし記事を気に入っていただけたら、TwitterなどSNSでシェアしていただけると記事を書くモチベーションになりますので、ぜひよろしくお願いします。

それでは。

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