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Ovaltone -鵺- NUE DEVICE レビュー

トーン・コンデンサ。それは一度でも手を付けたらハマってしまう底なし沼
トーン・コンデンサ。はんだ付けもシンプルで、取っつきやすい改造。

みなさんはどんなコンデンサを使っていますか?
オレンジドロップやビタミンQ、ブラックビューティーなどなど・・・
古今東西沢山のメーカーが色んなコンデンサを出しています。

ニッチ過ぎるけどトーンの効きが如実に変わるコンデンサ。

今日はそんなコンデンサ界に突如現れ、風穴を開けた新種のコンデンサ「Ovaltone」の「-鵺- NUE DEVICE」(以下略鵺デバイス)についてご紹介します♪

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きとうゆうき

ただのコンデンサじゃない、革命的な製品ですよ!

鵺デバイスって?

それでは、まず「鵺デバイス」の概要からご説明していきますね☆
発売当時は楽器屋店頭で売り切れ続出だったのを思い出します。

僕も運よく2種類程入手できて今でも使っていますよ~!

Ovaltoneが開発したトーンコンデンサ

Ovaltoneといえば、Q.O.O Blue EditionやGD-013などなど珠玉の歪みペダルを製作・販売している国内有数のペダルビルダーとしても有名ですよね。

そんなペダルビルダーのOvaltoneさんが数々のビンテージトーンコンデンサを研究して作り上げたのが、「鵺デバイスです。

以前ビンテージのブラックビューティーというコンデンサを装着したことがあるんですが、確かに音が若干変わったという経験がありました。また、トーンを動かすと変化が如実に出ますよ。

コンデンサごとにトーンを5まで絞った時に高音がどこまで残るか、どんな音に変化するのかを検証するのはギタリスト心をくすぐりますよね(笑)

期待される大きな効果は

  1. つけただけで音色が変わる
  2. TONEを絞った時の音色が変わる

上記の2点です。

ここからはラインナップについてご紹介します。

H3 3種類のラインナップを用意

鵺デバイスでは使っているギターや出したい音の方向性に合わせて3種類のラインナップが用意されています。

  1. ROSSO
  2. NERO
  3. BIANCO

ROSSO


Ovaltone ROSSO

基本となるモデルで、繊細な反応性と豊かな倍音、オープンなレンジ感が特徴です。

引用元:http://ovaltone.net/products/parts/nue-device/

ROSSOは、中音域をフィーチャーした音色のようです。
ギタリストにとって中音域、いわゆるミッドは音に厚みを出したり音抜けを良くしたり出来る重要な要素の一つです。

しかも、ミッドによりつつもよりオープンなレンジ感を実現しているとのこと。

オープンなレンジ感ってなに??と思ったんですが、こんな経験ないですか?

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ギタリスト

安物のチューブスクリーマーペダルを踏んだら高音と低音が出なくなった・・・

帯域がミッドに凝縮されすぎて高温と低音が聴感上聞こえづらくなってしまうのが原因です。

オープンなレンジ感 = 「ミッドを強調するけど、他の音もきちんと聞こえるように調整していますよ」っていう事を言いたいんだと思います。

NERO


Ovaltone NERO

ROSSO をもとに音の重心を下に移動させたモデルです。より力強い音色をお求めの場合にベストマッチです。3モデルの中では一番扱いやすい音色かもしれません。

引用元:http://ovaltone.net/products/parts/nue-device/

低音が必要な音楽や、自分のギターに低音がもう少し欲しい!そんな方に向けのラインナップがNEROです。

使っているギターにもよるけれど、歪みを前提とした音作りがメインの方はNEROを選ぶのが吉ですよ。

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きとうゆうき

複数種類あると、全網羅したくなってきますよね

BIANCO


Ovaltone BIANCO

3モデルの中で最もブライトでハイスピードなモデルです。ハイエンドなギター等で生鳴りの良さを活かしたい時におすすめです。音の輪郭も立つサウンドです。

引用元:http://ovaltone.net/products/parts/nue-device/

僕のメインのMomoseにもBiancoを付けています。
音の立ち上がりが大きく向上し、高音域が少し持ち上がった印象です。

ピッキングの強弱にたいしてリニアな反応が欲しかったり、繊細な音色が欲しい場合はBIANCOを使うのがいいのかな?と思います。

番外編 Nuvola Nera

信州の国産ギター工房「Black Cloud」ギターとOvaltoneがコラボして制作された特別なコンデンサとなります。

Black Cloudギターに装着することを前提としているのかな?

他のハイエンド系ギターとも親和性が高そうですが、恐らくは「モダンビンテージ」的なコンセプトで作られているのかなと思います。

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きとうゆうき

最近はあまり見かけないので、見つけたら即買いが吉!

鵺デバイスの評価

仕様についてお話してきましたが、もしかしたらこんな事を思っている方もいるかもしれません。

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ギタリスト

実際のところ「本当に音変わるの?」

結論から言うと「変わる」

TONEをフルにした状態でも変わるし、TONEを絞るともっと変わります。明らかに既存のコンデンサとは趣が違います。

僕は変化を感じられましたが、他の利用者の場合はどうでしょう?
調べてみました。

プロが大絶賛!

スタジオミュージシャンの佐藤敦史さんや阿部学さんGodspeedさんをはじめとしたプロミュージシャンの方々からも鵺デバイスを絶賛する声が上がっています。

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きとうゆうき

レビュー動画のクオリティが半端ないです

YoutubeやTwitterでアップされているもので、分かりやすい動画を以下に貼るので一度聞いてみてください☆

取り付けた感想

僕は手持ちのSAITO S622 JMCとMomoseの60’sストラトモデルに鵺デバイスを搭載しています。

どんな風に音が変わったのか僕なりの解釈をお伝えしたいと思います。

SAITO S622 JMCの場合

SAITOをご存知の方は増えていると思いますが、国産のいわゆるハイエンド系ギターです。

SuhrとSAITOどちらにするか悩んだ末、結局見た目が好み過ぎてJMCを買いました(笑)

SAITOは番外編で触れた「NUVOLA NERA」を搭載しています。
たまたま長野の島村楽器さんに置いてあったのでラッキーでした☆

インストールしてみて思った事は

  1. 対応できるジャンルが増えた
  2. 音抜けがよくなった

ということ。

木材やピックアップの関係上、ジャジーやブルージーなプレイをするとSAITOは音が元気過ぎる傾向がありました。

しかし、鵺に変更してからはレンジがより広くなるとともにトーンを絞った際の音が全領域で使えるようになりました。

音抜けは更に向上したのでライブでは常にTONEを6位で使っていて、ソロやアルペジオ等繊細な音が要求される場合はTONEを10にして対応していました。

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きとうゆうき

音抜けが悪いものを足し算するより、抜けがいいギターから引き算して調整した方がまとまりやすいですね

MOMOSE 60’s ストラトモデル

現在メインで使っているのがMomoseの60’sストラトモデルです。
国産の素性の良さや演奏し易さが魅力で、ルーツ系からロックまで対応範囲がとても広いです。

従来のコンデンサだとトーンを絞るとモコモコし過ぎて使い物になりませんでした。

鵺デバイスの「BIANCO」使ってみた結果、反応速度が劇的に良くなりました
また、トーンも使い勝手が良くなり頻繁に操作するようになりました♪

TONEを0にしても使えるというのが嬉しいですね。

寧ろリアピックアップだとTONEを5位にすることで低音が強調された太い音でリードプレイが出来るので最高!

鵺デバイスを買った方が良い人

鵺デバイスはここまでお話してきた通り、ギターの音色とトーンの操作によってギターの能力そのものを底上げしてくれるようなコンデンサです。

ここではどんな人が鵺を買うとハマりやすいのか?についてお話します。

ボリュームやトーンを頻繁に操作する人

ギターソロやバッキングを弾いている際に頻繁にボリュームやトーンを変えるプレイヤーが居ると思います。

鵺デバイスではいわゆる「使える」トーンの幅が格段に広くなるため、ライブ中にトーンやボリュームをいじるプレイヤーにとってはかなり扱いやすいと思います。

TONEを0にした状態でも原音をかなり残してくれるので、細かく弄る手間も省けます。

1本のギターで音色の幅を広げたい人

手持ちのギターで対応可能ジャンルの幅を広く持たせたい方にとっても鵺デバイスはハマると思います。

反応が良くなることにより繊細なプレイをより際立たせることが出来るし、トーンをしぼればジャズやブルースにも対応しやすくなります。

今の音に満足していない人

折角3種類+1のラインナップがあるので、自分の目指す音の方向性にあわせてコンデンサを変えてみるのはアリだと思います!ここでラインナップのおさらいをしてみましょう。

  1. ROSSO:中音域UP、少しメロウ
  2. NERO:低音域UP、歪み向け
  3. BIANCO:高音域UP、反応◎
  4. NUVOLA NERA:おそらくBIANCOに近いが、ビンテージテイストを足した感じ(おそらく)

おわりに

今回はOvaltoneさんの鵺デバイス(Nue Devices)についてご説明させて頂きました!

複数のラインナップの中から自分の好みと近いラインナップのものを試してみるのが手っ取り早いかな?と思います。

演奏中にTONEを触らないようなプレイヤーでも、鵺を付けたら触りたくなってくると思います(笑)

全国各地のプレイヤーやプロミュージシャンからの絶賛によって2018年頃は品切れ続出状態でしたが、まだネットで販売している店はあるのでまだ試してないかたは要チェックです!

それではまた。

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