「フェンダーアンプが欲しいッ!」そう心の中で叫んだギタリストは星の数程いるんじゃないでしょうか。でも・・・
- クッソ重い。階段のあるライブハウスで心が折れる
- 真空管のメンテナンスが不安
- 10万払うならGT-1000とかHELIX買いたい
- 120Vに昇圧するのがめんどい
- 本当はBlackfaceの見た目が好きなだけ
こんなお悩みを抱えているんじゃないでしょうか?ちなみに僕は5つ当てはまりました。
そんな方に朗報です!
なんと、KemperとかFractalみたいななんでもコピーするカービィみたいな機材が跋扈する中で、FenderがFenderアンプ1台のみをエミュレートしたアンプをリリースしたよ!
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Fender Tone Master Ampsとは
これネタじゃないよね・・・見た目まんまじゃんすごい!
Fenderアンプを元に開発されたFenderアンプのデジタルモデル
Tone Masterアンプシリーズは強力なデジタルプロセッシングパワーを内蔵し、アイコニックなフェンダーチューブアンプの回路や出力パフォーマンスを完璧に再現しています。最先端のテクノロジーで軽量化を実現すると共に現代プレイヤーの多様なニーズに応える多彩なオプション機能を備え、オールチューブのオリジナルアンプのダイナミックで音楽的なトーンを提供します。
https://shop.fender.com/ja-JP/tone-master
公式には上のように書かれています。要するに
- フェンダーアンプの良さを踏襲しまくって
- かつデジタルに置換出来るところを置換する
- ただしチューブアンプの良さは担保している
っていう事じゃないかなと思います。なにこれすごい革命だよ!!
チューブアンプ特有の悩みが解消されてる
チューブアンプでよくある悩みは・・・もちろん沢山あるんですがやはり重すぎるのと、音量がデカすぎるのが大きいですよね。
今回のTone Masterシリーズはどちらの悩みも解決してくれそう!
例えば、Deluxe Reverbは22W出力だけど、6段階でパワー切り替えが出来て最低0.2ワットまで下げられるので自宅練習にも宅録にも最適ですね!
また、重量は約半分。本家Deluxe Reverbが20kg前後なのに対して、10.4kg!?!?めっちゃ軽い。ちょっとしたエフェクターボードと同じくらい。Twin Reverbは15kgらしいです。
この軽さはすごい。Twin Reverb本家が重すぎて買わない人も多いと思うんですが、Twin Reverbの音はそのままにBlues Jr.と同じ重量で運搬できます。
重さがボトルネックとなって購入見送りした人もこれなら・・・?
お馴染みのコントロールパネル・スピーカー
スピーカーはFenderユーザーお馴染みの「Jensen」からJensen N-12K Neoスピーカードライバーが採用されています。同JensenのC12Kと同じサウンドを狙いつつ、軽量化することに成功したとのこと。
また、パネルのコントロール類はオリジナルと全く一緒。リバーブもトレモロも使えるし、両チャンネルとも使えます。正直信じがたい。
見た目がダメでMustang見送ったけど、これはむしろ見た目だけで幸せ一杯♪
モダンな機能も搭載されてる
宅録やレコーディング用にXLRケーブル出力やキャビネットシミュレーション、そして3種類のIRキャビネットシミュレーターが搭載されているようです。
小音量で録音できるだけでなく、ダイレクトにDTMへ接続出来るという優れもの。さっきからやばいやばいって連呼してますが本当にやばい。
チューブアンプよりもお手頃価格
楽天でざっくり見たところ
Tone Master Deluxe Reverb:11万円前後 (本物は13〜15万円前後)
Tone Master Twin Reverb: 13万円前後 (本物は15〜20万円前後)
それぞれ本家よりちょっとだけお安いですね♫うーん・・・悩ましいですね。価格だけみたら、「それならちょっと頑張って本物買うわ」ってなるのも無理からぬ話だと思います。
しかし!本物のTwin Reverbを買ったところで、自室に運んだ途端にきっとぶっ壊れるまで部屋からアンプを動かさない(動かせない)ので、ライブをバシバシやる人はTone Masterも捨てたもんじゃないかも??
懸念点
これMustang GT の使い回しじゃないよね??
Fenderがデジタルもののアンプを出すのは、当然これが初めてではありません。以前にもMustangやMustang GTなど、Fenderの各種アンプをシミュレートしたアンプをリリースしています。流石にこの値段で使い回しはしていないと思いたいですが、ちょっと気になる所ですよね。
今回はキャビネットからスピーカーまで「本家そのまんま」を意識して作られているので、音さえ良ければそれでよしとしましょう♪
肝心の音などうなの?
僕が見た中で一番参考になると思ったのが以下の動画。
Andertons Musicのお二人が、実物のデラリバとツインリバーブを用意してブラインドテストを行っていました!
どうだったでしょう?僕はクリーンサウンドは殆ど見分けがつかなかったです。
確かに「本物と似てるけど違う所も結構ある」と思える所もあります。特にボリュームを上げてデラリバを歪ませた時の音が結構顕著に違ったりしますよね。
ただ、フェンダーアンプをクランチで使う場面って音量の観点からもかなりレアだと思うし、クリーンサウンドは正直見分けが全然つかなかった!
比較動画を全て鵜呑みにしない方が良い
皆さんご存知の通り、真空管アンプはとてもセンシティブな楽器です。部屋の温度や湿度、アンプを温めた時間などなど数多くの要素が混ざり合った結果のレビュー動画なのです。
その一方で、Tone Master シリーズはデジタルものなので外部の影響を真空管程受けにくいので信頼できるし、この音が自宅でも再現しやすいんじゃないかな?と思っています。
ソリッドアンプにしては意外と高め
ソリッドステートアンプは最近小型化が進んでたり安い価格で買えたりする魅力的な商品が多いですが、Fenderのこのアンプに関しては現時点で安いデラリバを見ても11万くらい。
- Fender Mustang GT100:4~6万円
- Quilter Pro Block 200-head:6万円前後
- DV Mark Jazz12 :7万円前後
- DV Mark Little GH 250:5万円前後
- Roland JC-40:7~8万円
これらのソリッドステートアンプ/アンプヘッドの価格を見ると、結構高い。ぶっちゃけ倍近くの価格がするので「ソリッドでもいい」と割り切ってアンプ探ししている方は要検討かも??
さいごに
良い所も気になる所もあるTone Masterシリーズですが、総合的に見るとどうでしょうか?ぶっちゃけ僕は今すぐにTwin Reverbモデルが欲しいです。
モダンな機能と伝統的な操作感が、「ギタリストの求めている形に」落とし込まれた見事なアンプだと思っています。あと、この見た目は所有欲をバッチリ満たせるのでそれも大きいですね♪
まとめると
- Fenderが独自開発した、Fender好きのためのアンプ
- 重さからの解放
- メンテや気候を気にしなくていい
- 本物よりもお手頃価格
- 宅録や自宅練習にも配慮された設計
- 見た目がバチボコにかっこいい
- 本当に「あの音」が出るのか、実際に弾いてみないと分からない
- 比較動画はマイキングされているので100%鵜呑みにはできない
- 他のデジタルアンプと比べて高い
こんな感じ。比較動画を信じてそのまま買ってしまったとしても、自宅練習や宅録にも使えるし軽いから何処へでも持っていけるのはかなり大きいメリットかも!
みなさんならDeluxe ReverbとTwin Reverb、どちらを選びますか?
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最近、Youtubeでギター関連の解説動画を配信しています。
動画配信前後に、補足として記事を書いていますので是非チャンネル登録していただけると嬉しいです♪
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ギター講師として以前は東京の大手スクールで、現在は名古屋の音楽教室で講師をさせて頂いています。
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それではまた。
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