みなさんどうもこんにちは、きとうゆうきです。
今回はタイトル通り、いわゆる「TS系」や「チューブクリーマー系」と呼ばれるペダルについてご紹介していきたいと思います。
ご紹介するのはHTJ-WORKSさんのTSH-10です。
家の近くの楽器屋さんにふらっと寄った時に店員さんから「TSならこれはいいですよ」とオススメしてもらたのがきっかけで試奏したら…音が良すぎて速攻で買って帰りました(笑)
それでは早速いってみましょう!
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86年式TS10から着想を得たペダル
HTJ-WORKSさんの公式ページによると
ビルダー所有の86年製初期TS10をモチーフとしHTJ-WORKSの設計で新たなものとして作り上げたモデルです。
出典:HTJ-WORKS https://htj-works.com/items/6046b95b318625354a62998b
初期のTS10から着想を得た上で、独自にHTJ-WORKSさんで新しい製品として製造開発されているらしいです。
TS10と聞くとまず多くの方が思い浮かべるのは今は亡きレジェンド。
そう、テキサスの英雄ことスティービーレイヴォーンですよね。
では実際にどんな音がするのか?解説していきます。
幅広いゲインステージ
実機のTS10を触ったことがある方はわかると思うんですが、TS10はゲインをマックスにしてもローゲインの範疇を出ない仕様になっています。
その点、TSH10は現代のニーズに応えた使用になっています。
ゲイン12時まではローゲインODとなりますが、13時以上になると単体でもソロに十分なゲインを稼ぐことが出来ます。
ゲインノブ15時を超えた時の音色はまさにSRV。
レイヴォーンはTSを2個並列で接続していたといわれていますが、まさに彷彿とさせる音色となっています。
こだわり抜かれた部品
ヴィンテージパーツの使用
TSH-10では、部分的にビンテージパーツを使用しているようです。
上の写真はTSH-10の中身なのですが、整然とコンデンサや抵抗が配列されていてとても綺麗ですね。
とはいっても、ヴィンテージパーツは代用が効きにくく量産や修理に向いていないことがおおいです。
そのため、HTJ-WORKSさんは現代的なパーツとヴィンテージの良い所取りをしています。
適材適所にヴィンテージパーツを使用していますが、ハイスペックな高グレードパーツなどは考えず、あえて当時の電子機器内部の構造を意識して汎用性の高い部品で仕上げています
出典:HTJ-WORKS https://htj-works.com/items/6046b95b318625354a62998b
「高額なパーツだから良い」という安易な考えではなく、開発製造に必要でかつ長期の使用に耐えられるようなパーツを選定されているとのこと。
素晴らしい拘り!
実機を再現した「Wカーブ」
Twitterで実際にHTJ-WORKSさんご本人から教えていただいたのですが、TSH-10はトーンノブの動きがとても特徴的です。
一般的に、トーンポットは12時を中間として左に動かせば動かす程音が引っ込んでいきますよね?
TSH-10も動きの法則は同じなのですが一味違います。
実は、トーンノブの9時〜3時まではほぼ音が変わりません。
その代わりに
- 左方向は8時以降
- 右方向は4時以降
8時 / 4時から急激にトーンが変化します。
トーン12時の音が既にめちゃめちゃいいので、僕はそこまでいじってません。
HTJ-WORKS TSH-10のおいしい使い方
ローゲインオーバードライブとして
こちらの項目からは、「実際にどんな使い方がTSH-10の良さを引き出せるか」についてお話していきます。
まず一番最初に思い浮かぶのがローゲインオーバードライブとしてです。
以下のようなセッティング結構このエフェクターにはハマります!
イメージはJohn Mayerの「Who Did You Think I Was」のような、わずかに歪みが乗っているドライブ感です。
ドクリーンな音ではなく、強く弾くと歪むし、弱く弾くとクリーンになる。
ほぼ全ギタリストが好きな音色といっても過言ではないんじゃないでしょうか。
メイン歪みとしても使えてめちゃめちゃ優秀♪
ゲインをプッシュするブースターとして
チューブスクリーマー本家や、TS系に一番多い使い方じゃないしょうか?
メイン歪みでクランチを作っておいてTSH-10でゲインを稼いであげます。
個人的には、少しゲイン上げ目の12時くらいでブーストすると気持ちいです♪
強いミッドの押し出し感と、はじける倍音が際立ってとにかく弾いてて楽しい!
なんだこれずっとONにしちゃうじゃん!っていうくらいハマりました。
TheSRV的なパキパキのテキサスサウンド
TSといえばやはりレイヴォーンサウンドが有名です。
TSH-10も、勿論TS10の系譜にあるペダルなので大得意です♪
3時ごろからトーンが効きはじめる「Wスイッチ」の特性上、トーンは4時半に設定しました。
フルにしても良い音なのですが、SRVサウンド的にはちょっとゲインが高すぎる可能性があるのであえて4時半にしました♪
もう1個欲しくなってしまいます(笑)
相性の良いペダル
次に、TSH-10と相性の良いペダルについてご紹介していきます♪
TSH-10をブースターとして運用する前提なので、基本的にはローゲインODがハマりやすいです。
わずかに歪ませた上で、ソロでブーストする使い方がTS系はかなり運用しやすいかもしれません。
とはいえ、TSH-10オンリーでも十分使い易いので1台で使ってみてからがいいかも?
BOSS BD-2W ブルースドライバー
この前僕も買った技クラフトのブルースドライバーです。
BD-2Wのゲインは10時〜11時程度で、弱く弾くとクリーンになる程度に抑えておきます。
ローゲインに設定した上でTSH-10を使うとまるでアンプをクランチにしてブーストしているような良質な歪みを作ることが出来ます♪
Timmy (MXR版はサウンドハウスに在庫あり)
Jan Rayの元ネタ、ことTimmyもBD-2W同様にローゲインないわゆる「トランスペアレント系」の歪みとなっています。
みなさんなんとなくお察しの通り、TSH-10は基本的にTimmy派生系のペダルとはめちゃめちゃ相性がいいです。
TSH-10はミッドの押し出しが強い傾向にあります。
なので、ハイとローはTimmy等である程度補ってあげる方が音抜けを担保したまま倍音感を楽しむこととが出来ます。
Mad Professor Royal Blue Overdrive
お次はMad ProfessorのRoyal Blue Overdriveです。
一見、「ブラウン系かなー」と思えそうなカラーですが、しっかりTImmy系列の歪みです。
ボリュームへの追従性がしっかり担保されているため、常時ONにしていてもかなり使い勝手が良いペダルになっています。
ちなみに、同ブランドから出ているマット・スコフィールドのシグネチュアペダル「Supreme」があります。
2 in 1 タイプのペダルで、片方はマットが愛用していたRoyal Blue Overdriveの回路だといわれています。
もし「Supreme」が気になる方はこちらの記事もチェックしてみてください♪
さいごに
今回はHTJ-Worksさんの「TSH-10」についてご紹介させていただきました!
単体で使っても弾いていてとても楽しいですし、他のペダルとのシナジーも見込めるTSH-10。
僕は当分使い続けると思います!
ちなみに余談ですが、今は同社のJT1054 Mid BoosterというJames Tylerに搭載されているブースターをよりクリアかつハイファイに仕上げたエフェクターが気になっています。
気になる方は是非、公式サイトまでアクセスしてみてください♪
それではまた。